去る、2月2日、3日、演劇公演「須崎のまちの物語Ⅱ」が好評のうちに幕を下ろし、現代地方譚6もいよいよ折り返し地点を過ぎました。



演劇「須崎のまちの物語」は昨年の第5回の現代地方譚からプログラムに加わった試みです。当初、美術作家の滞在制作と展覧会として立ち上がった現代地方譚は、回を重ねるにつれ、様々な人が関わるようになりました。音楽を楽しむ人、映画に精通している人、郷土史を研究する人、そして演劇を愛する人。


携わる人たちみんなの関心を引き入れて、みんながより主体的に楽しく関われる企画にしたいと、地方譚はジャンルを跨いだアートイベントとなりました。

 

特に演劇の公演は美術に対して抱かれている、わからない、難しいというイメージを拭い、現代地方譚の理念をより多くの人に伝えてくれています。

 

今回も3人の劇作家が足繁く須崎に通い、市井の人びとのお話を聴き、3本のオリジナル脚本が出来上がりました。公募によって出演者を募り、演劇経験のない人も含めた市民劇として上演されました。

 




世代を超えて町の子供たちの成長を見守ってきた駄菓子屋のおばちゃんのお話。

 

 




ある夏の日、山中で見つけた防空壕の跡で体験する不思議な出来事。

 

 




どんな状況にあっても笑いを絶やさず、共にに困難を乗り越える家族の愛の話。

 


時代背景の異なる3本のお話が入れ子になり、そこに住んでいる人たちの暮らしが美しい情景とともに立ち現れていました。
殊更に特別な名所も有名人も出てはきませんが、そこには確かに「そこに生き、そこに在るもの」 が、市史には残らない日常の営みが感じられ、多くの観客の共感を得たのです。

 


現代地方譚6は後半に入りました。次の週末は私が展示会場をご案内する鑑賞ツアーを行います。演劇チーム同様、他のアーティストたちもそれぞれに須崎の事を思い、素晴らしい作品を作ってくれています。私の説明で感動を与える自信は全くありませんが、なるべくわかりやすく、各々の作品に込められている思いを伝えられればと思います。是非ご参加ください!

 


現代地方譚鑑賞ツアー
2月10日(日)午後1時半~ 集合場所:まちかどギャラリー 料金:無料
※各会場を徒歩で回ります。歩きやすい服装でご参加ください

 

このブログを書いた人

川鍋 達
川鍋 達
千葉県出身。美術を専門に学んだのち、ドイツに渡り、研鑽を重ねアーティストとして活動。国内外の展覧会に参加。帰国後、美術教員を経て地域おこし協力隊として須崎市に移住。経験を活かし、まちかどギャラリー運営のサポートに当たる。協力隊任期が終了後、引き続きまちかどギャラリー館長として企画・運営に従事。アートプロジェクト「現代地方譚 アーティスト・イン・レジデンス須崎」のディレクターを務める。