高知県内での新型コロナウィルス感染症の拡大は抑えられていますが、夏にかけての大きなイベントは軒並み中止が伝えられていますね。今年の夏休みはすこし寂しくなりそう。まちかどギャラリーでもご利用予約の多くがキャンセルとなってしまいました。

 

 


 緊急事態宣言が解除されてからは少人数でのワークショップを試してみたり、スタッフも様々なオンラインイベントを体験したり、これまでとは違う、制約のある中でも楽しめるイベント開催を模索しています。

 

 


 当館を含め、美術館や博物館など、「鑑賞」「体験」を価値基盤としていた文化事業にとって、集合や接触を避けなくてはならなくなった今回の突然の出来事は、これまで「日常に新しい価値感を!」なんて言っていた私たち自身が予想もしていなかった根本的な価値の転換を目の当たりにし、大いに戸惑う事になったのでした。

 

 

 

 

 

 

 そして今、様々な文化プログラムがweb上に置き換わって行っています。これからは通信技術の発達と共にデジタルやバーチャルのコミュニケーションが進んでいく事になるのでしょうか。そうした新たな可能性にチャレンジするのはもちろんの事、でも、お決まりのプラットフォームに収斂するばかりではなく、やっぱり実存を元手にを自らの手で作りだそうとすること、創作の営みを続けていくことも大切なこととして忘れずにいたいと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 そんな折、まちかどギャラリーで写真展を開きたいとのお申し出があり、急遽展示が決まりました。市内に在住のさちさんは2年前に写真制作活動を始めて、今回初の個展に挑戦されます。展示の経験が無いとのことでしたので、少しだけお手伝いさせていただきました。 

 久しぶりに壁のペンキを塗りなおし、作品の配置をあれこれ試し、最後に照明を当てて展示が整っていく…一連の過程を経て特別な場を作っていく作業はやっぱり楽しいものですね。

 

 

 

 

 草花を主題に撮影しているさちさんの作品は被写体の華やかさと対照的な陰影と暗い背景が印象に残ります。
どうして写真を始めたのか、なぜ花を撮るのか、作者と対話しながら鑑賞することで作品の見え方も変わってくると思います。是非本人に感想やアドバイスをいただければと思います。

さちさんの写真展「耀い・翳り」は21日、日曜日までの開催です。

 

 

 さあ、次はみなさんもまちかどギャラリーでご自身の作品を発表してみませんか?

 

 

 明治〜大正建築の古商家は美術専門のギャラリーや展示ホールとは違って少しだけ工夫が必要ですが、その分創意工夫することで他では出来ない展示が可能です。希望に沿った展示が叶えられるよう、できる限りお手伝いいたしますので、経験のない方もお気軽にご相談下さい。

 

 

このブログを書いた人

川鍋 達
千葉県出身。美術を専門に学んだのち、ドイツに渡り、研鑽を重ねアーティストとして活動。国内外の展覧会に参加。帰国後、美術教員を経て地域おこし協力隊として須崎市に移住。経験を活かし、まちかどギャラリー運営のサポートに当たる。協力隊任期が終了後、引き続きまちかどギャラリー館長として企画・運営に従事。アートプロジェクト「現代地方譚 アーティスト・イン・レジデンス須崎」のディレクターを務める。