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記憶の中では確かにそうだったんだけど。それは実際に起こった事だったのか、夢だったのか、それとも人から聞いた話だったのか。現れては消える、しっかりとは掴めない<泡>。

 

 

この度、すさきまちかどギャラリーではドイツ、ベルリンを拠点に各地で発表を行っている現代美術作家、岡林まゆみの個展を開催いたします。

京都でデザインを修めた岡林は1995年に渡独。デュッセルドルフの芸術アカデミーでは絵画を学び、ドイツ内外で作品を発表する他、スイス、ノルウェー、台湾など、各国のレジデンシープログラムにも積極的に参加し研鑽を重ねています。また、ドイツ在住の現在も度々両親の出生地である高知を訪れ、自身のルーツを探る制作を行っています。今回は、作家が幼少時に暮らしたこともある須崎での初めての展覧会となります。

 

 

 

明と暗、上と下、生と死…。

自分を支えていた揺らぐ事のない土台が、不意打ちで突然不安定なものになってしまう。

離れているようでいて表裏一体の、普段ふと感じた“ずれ”や“疑問”を描きつつ、平行して、自然の中に在る有機体をモチーフに、平面だけに留まらない、2つの間を行き来し流動する状態を表現している…。

 

 

 

制作初期から常に変わらないテーマを元に、ドローイング、絵画、インスタレーションなど、素材・平面・立体にこだわらず独自の表現を模索する作家の活動を紹介します。

イベントフライヤー

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