工藤さんの作品を見た時

 

 

 

 

場所を大切にしている

その土地に心を寄せている。

という印象を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

場所。。。というのは

 

 

 

 

 

 

高知県であり須崎市であり

滞在施設であり

出歩いた先であり

展示場所であるまちかどギャラリーであったり。。。だ。

 

 

 

 

 

 

出歩いた先での拾得物

(ファウンドオブジェクトっていうのかな。でも工藤さんだと拾得物という方がしっくりくる)が、作品になっていることや

 

 

 

 

 

説明文に出てくる相撲ということば

 

 

 

 

 

 

さわち界というドローイング

 

展示の見せ方

 

 

 

 

 

などなどを観てそう思った。

 

 

 

 

 

工藤さんの展示場所には

まちかどギャラリー所蔵のお雛様や

三浦家当主の肖像画などが

 

 

 

 

 

 

 

 

作品と一線を画すことなく展示されていて

それこそ、どこまでが作品で、どこまでがギャラリーのモノなのか、境界がない。

というか、鑑賞者である自分自身も作品の中に納まっているのかもしれないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

おのおのの作品は、拾得物の素材そのままで

人工的に磨き上げられたり、ととのえられたものは見受けられない。

 

 

 

 

 

 

そんな作品には

かわいらしさもあれば

ちょっと怖さもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

例えていうと

道端にいるお地蔵さんのような。

 

 

 

 

 

 

 

 

こどもの安全や、幸福を願う慈愛にみちた姿だが

粗末に扱うとバチが当たってしまうかもしれないと

畏敬の気持ちをもってしまう。そんなカンジ。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、素材そのままの姿から感じる

生命力というか、エネルギーというか。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

滑らかに整えられてできたものからは

きっと感じられないだろう何かがあると勝手に思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうそう、工藤さんとは一緒に戸島という島に船で渡ったんだ。

そこには人が住んでいるおうちが三軒しかない島で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、おじさんに

「島の石を拾ってかえってはいけない」と言われた。

そんな怖さに通じるかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんというか、土着的というか

人の生活や信仰に根付いたものへの畏敬の気持ち的な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相撲をとったりしてくださいの言葉に

私はリサーチ時に工藤さんに話した消滅してしまった行事

「火鎮相撲」のことが頭に浮かぶ。

 

 

 

 

 

 

 

その昔、須崎の富士が浜では消防団が主催で

相撲大会をしていたらしく、その行事には何万人もの人が来たと聞いたことがある。

 

 

 

 

何万人てほんまかいなと思うけれども

残っている写真をみると

富士が浜にびっしりと

人が詰め込まれたようにいるので

ほんまにそれぐらいきたのかもと思う。

 

 

 

 

 

 

 

行事は消滅した。

でも、体験した人は思い出という記憶があって

未体験のわたしたちに伝えてくる。

 

 

 

 

伝え聞くことで、わたしの知識になり、行事の痕跡となる。

かすかに残る痕跡をわたしは工藤さんに伝えた。

その痕跡からひょいと、あのこたちが顔を出したような気がした。

 

 

↓あのこたち

 

 

 

 

 

 

工藤さんが

南三陸のうまれで実家が神社であること

震災を経験したこと

これから起こるであろう南海トラフの未災の地須崎でのレジデンスをしたこと

などなどと

 

 

 

 

 

作品との関係みたいなことを

うまく整理してまとめてみたいけどできてない。

でも、それでいいかと思うことにする。

 

 

 

 

 

 

きちんとせないかんとか、失敗せられんとか

時にそういう気持ちで物事にのぞまなくてはいけない時もある。

 

 

 

 

 

 

でも、ここのところの世の中の空気感というか

不寛容さは異常な感じもする。

 

 

 

 

 

工藤さんが日曜市で行った

人形芝居の「まちがい劇場」(これはその場にいる参加者が人形を操って、即興で行う)や、

ムシュク相談所(猫のムシュクさんに相談をする。シビアなことにも軽妙に対応する。)に

参加をして、なおのこと思う。

 

 

 

 

 

 

寛容なこころもちで

工藤さんの作品とはむきあっておりたいし

自由にかたりあいたいき

 

 

 

 

 

今はよう、まとまってないけど

また色々話しましょう。

そういう感じで一度この記事を終えます。

 

 

 

 

 

 

 

あたらしい昔ばなしをするかのように、楽しく作品の話をしたい。

 

 

 

 

 

明日、いやもう今日です。

須崎を題材とした脚本のお披露目朗読会が

10時からあります。遅刻すると観れません(物理的にほんまです。)

 

 

 

11時からは館長によるギャラリートーク。

 

 

 

 

 

そして、14時からはシンポジウム。

(こちらは須崎市民文化会館です。)

 

 

 

地方譚カフェはRINGOさんが大月町からやってきます。

 

 

 

 

日曜市も強化日ですよ。

 

 

 

是非おこしください~。

このブログを書いた人

佐々木 かおり
須崎市うまれ須崎市育ちの須崎だいすきビト♪
「現代地方譚」の企画から現代美術をはじめ、「美術っておもしろい。」「文化って興味深い」と思うようになりました。現在は2児の母として、仕事に家庭に走り回っています。
母親の立場から見て、親子連れにも優しい施設、催しをつくっていきたいです。移住サポーターもしているので、須崎へ引っ越して来た方、引っ越しを考えてる方、色々お話も出来ると思うので、気軽に声をかけてくださいね。