現代地方譚8の会期も
ラスト1週間となりました。
コロナ禍で見通しがみえない中
作家と実行委員メンバーの
思考と実験と実践を繰り返した形の8回目
私たちが思っていた以上の
内容や、ボリュームとなっています。
是非、足をお運びください。
さて、その展覧会の初日。
地方譚の参加アーティストを講師に
迎えたワークショップを開催しました。
ワークショップの内容は
昔の映画で使用されていた16mmフィルムに
絵をかき、上映会をしようというもの。
フィルムは当初、須崎市のみなさんに
不要になったものをご寄付お願いします!
とアナウンスしたのですが集まらず。
なかなか、ないか~💦
最終手段、ヤフオクで1000円で購入しました。
高いものは高いけど、1000円前後で手に入るものも多い。
手に入れた16mmフィルムは
一旦漂白剤で透明なフィルムにします。
そうして、透明になったものに
マジックや水彩絵の具などを用いて
書き込みをしていきます。
ちなみに、全く逆に透明にしないまま
釘などの鋭利なものでひっかき傷などをつけて
それを上映して楽しむこともあります。
どちらの方法も
シネカリグラフィーというそう。
ひっかき傷をつける方が
「カリカリ」って音がしそうなので
シネカリグラフィー感がありますけど。
さぁ、当日。
まずはKOMAKUSさんによる音の収集(ひろう作業)
全員で録音機を持って、音を拾いに行きます。
体験した人にしかわからないんですが
この録音作業、イヤホンをつけると
普段聞こえてない音も全部ひろうんです。
普段の生活のなかで
わたしたちは必要な音だけを認識して
聴いているんだな~ということがわかりました。
水の滴る音、機械の動作音、とりのさえずり、
聞こえているはず、だけど認識していないから
聞こえていないものが
録音機は全部ひろってしまうから
おもしろいんです。
この日は雨!
本当ならば外に出歩いて
音を拾う予定でしたが予定変更!
会場のビルの1階から4階までを
自由に行き来をして
建物内の音をひろうことにしました。
建物内だとそんなに音のバリエないんじゃない?
って思うかもしれませんが
意外とそうでもなくて
エアコンの室外機
雨の音
足音
衣擦れ
鳥の声
蛍光灯の点灯する音
室内の響き
などなど
こどもも大人も夢中になって
音を探しました。
探してきた音は
KOMAKUSさんが預かり
その場で編集!
すぐさま展示会場の錦湯にて
みんなが録音した音が流れることになりました。
是非会場で、みんなの拾った音をたのしんでください。
会場は銭湯なので、
響きがいいです!
音の後は、おとす作業。
つまりフィルムに絵を描き込んでいきます。
↓参加者にプレゼントされたフィルム。
この長さで大体1秒。
まずは実際に書き込んだものが
どのような形で映写されるか
理解するために、ひとり一回フィルムに一本の線を引いてみます。
それを上映してみると。。。
こんな感じ。
光を透過してとてもきれい。
どんなことができるかわかったところで
書き込みスタート。
フィルムをうずまきにセッティングして
そこにみんながくるくると回りながら
どんどんと絵をかきました。
フィルムからはみ出したって
もちろんOK!!
最後はスプレーなんかもつかったり
胡蝶しのぶとか書いたりw
下に敷いた紙もふくめて
かわいい!
さて、それでは
フィルムを巻取り
上映します。
細胞的なものが現れたり
ぐんぐん進んで
ぼやけたり
くっきり映ったり
厚めに塗った絵具が乾ききらず
途中で止まることもあったんですが
そうなると
フィルムが熱でじわ~っと溶けていく様も映し出されて
わぁああってなって面白い映像でした!
あ~楽しかった!
講師のみなさん、参加者のみなさん
ありがとうございました。
このブログを書いた人
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須崎市うまれ須崎市育ちの須崎だいすきビト♪
「現代地方譚」の企画から現代美術をはじめ、「美術っておもしろい。」「文化って興味深い」と思うようになりました。現在は2児の母として、仕事に家庭に走り回っています。
母親の立場から見て、親子連れにも優しい施設、催しをつくっていきたいです。移住サポーターもしているので、須崎へ引っ越して来た方、引っ越しを考えてる方、色々お話も出来ると思うので、気軽に声をかけてくださいね。
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