「現代地方譚」はさまざまなジャンルの表現者が地域に滞在し、リサーチや作品制作を行う取り組みです。2014年から現代美術を中心にアーティストの招聘と発表を行い、2018年以降は音楽家や演劇人も招いた創作を行っています。
このまちでは今、公共施設の刷新をはじめ、次世代に向けた様々な取り組みが進む一方、現在の建物、住人は老朽化と高齢化でこれまで通りの生活の維持を困難にしています。見慣れた街並みは今後数年で変化していくことでしょう。まち並み・景観はそのまちの価値であり、記憶であり、アイデンティティです。新しさ、便利さ、合理性だけを求めては損なわれてしまう地域の魅力を探り、このまちで暮らしをどう営み、何を次世代へ伝えるのか、〈まちの隙間〉に焦点を当て、アートを拠りどころに皆で考え、これからのまちづくりを語り合うプログラムです。
まちかどギャラリーでは須崎に滞在したアーティストによる展覧会を、会期終盤には文化会館にて市民参加による創作演劇「カワウソ読本」の上演を行います。
アーティスト・イン・レジデンス須崎 滞在作家による成果発表展示
アーティストの視点を手掛かりに、物語を紡ぐように”いま”の地域の在りようを皆で語り合い、将来を想像しよう、と始まった「アーティスト・イン・レジデンス須崎」。
前回、感染症への対応の混沌の中で試みた、アーティストと地域住民との協働による展覧会制作の経験を基に、未だ続く、先の見通せない状況の下で、より多様な文化交流活動の可能性について検討を重ね、住民主導によって選出されたアーティストが招聘されました。
昨年初秋から今冬にかけて須崎を訪れ、リサーチを行ったのは、ミュージシャン、フローリスト、ファッションデザイナーなど、それぞれ主軸となる活動で実績を蓄えながら、その領域を超えて行こうとするアーティスト達。
表現の境界をたゆたう3者による成果発表です。
レジデント
VIDEOTAPEMUSIC(ビデオテープミュージック)
藤木 卓(ふじきたかし)
林 友徳(はやしとものり)