「イタドリからみる社会と文化」 渡邊拓也 活動報告会 & 懇親会
そろそろご家庭の食卓に「イタドリ」が並び始める頃でしょうか。高知の春の味覚として馴染みの深いこの野草は日本中の野山に多く自生していますが、食用にするところは珍しいそうです。それどころか海外ではその繁殖力の強さから社会問題にもなっているのだとか!
江戸時代後期に来日したドイツ人医師・博物学者シーボルトが持ち帰ったことでヨーロッパに広まったイタドリは今では侵略的外来種として忌み嫌われる存在になっています。
アーティストの渡邊拓也さんは国内外のアーティスト・イン・レジデンスに参加しながら「移動」や「労働」をテーマとした映像インスタレーションを制作してきました。さらに近年は「人と植物の社会的な関係」に関心を広げ、リサーチと作品制作に取り組んでいます。
そんな中、渡邊さんは地域を隔て異なる側面を持つことになったイタドリに着目し、その文化的背景や植民地史との関わりを探るプロジェクトを進めており、この度高知県にリサーチにやってきます。
せっかくの機会なので、渡邊さんのこれまでの活動についてお話を伺い、高知のイタドリ文化についての情報交換を行う場を設けたいと思います。また実際にイタドリ料理を囲んで懇親会もできたらと考えています。
少しでも興味を持たれた方は是非ご参加ください!
渡邊拓也 活動報告会・情報交換会
日時 2025年4月13日(日) 18:00~
会場 すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸
参加無料
懇親会
時間 19:30~
事前予約制
https://forms.gle/VzdySs7ktgez2Yuk8 よりお申し込みください。
申し込み締切 4月11日(金)
定員 15名程度
会費 2,500円、※ドリンクは各自ご持参ください
協力 まじま食堂
渡邊拓也 アーティスト
2016年に東京藝術大学大学院美術研究科を修了。その後、Arts Initiative Tokyo [AIT] アーティスト・プラクティス2016/2017を修了。
国内外のアーティスト・イン・レジデンスに参加し、滞在先での人との関わりや社会状況の観察から、移動や労働をめぐる考察を映像で表現してきた。近年では、人間だけで構成される社会という枠を超えて、植物を含めた社会的な相互作用を調査している。
近年の主な活動として、「クリテリオム101 渡邊拓也」 (水戸芸術館, 茨城)、「Some Sort of Tenderness*」(Delfina Foundation, ロンドン)、「CRITICAL ALLIANCES」(SAM Residencies, シンガポール)、「誰かのシステムがめぐる時 」TOKASレジデンス2023 成果発表展(TOKAS本郷, 2023, 東京)、「Meet the Residents / Open School #5」(WIELS, 2022, ブリュッセル)など。